1.回廊に向けて
2.プレオープン
3.オープン
4.出会いの空間II
1.開廊に向けて
2009年5月プレオープンを目指して、町から助成も頂き、外塀のレリーフづくりをしました。 
以前の土壁を基礎だけ残し、剥がした土を全て粉砕し、島から採集した土と漆喰を混ぜ土塀を修復。その上にペイントナイフで土を盛上げて絵を描きました。
 
詩人タゴールが開いた美術大学で学ばれた,
塚本裕子さんに技術指導していただきました。
以前は皇居の壁も手がけられたという、88歳の河元さんにもご指導いただきました。
 
島に住む健さんにもお手伝いいただきました。
健さんはパワフルな油絵をお描きになります。
ほぼ完成に近づいてきました。道行く方々にたくさんの声援をいただきました!
 
 
格子戸をはさんで左側の塀は洪水、右側の塀は極楽をあらわしています。 テーマはノアの箱船。極楽寺やキリシタン大名だった直島の高原家に由来したテーマです。
 
のれんは、直島町の「のれんプロジェクト」の助成で、染色家の加納容子先生に作成していただきました。(船は高原家の御領船がモデル) 夜はライトアップしています。陰影で絵が幻想的に浮き立ちます。
2.プレオープン
2009年5月3日にプレオープンしました。
▲2009年版、ギャラリーイメージです。
プレオープン
格子戸からギャラリー内へと続く道には、光を受けて白く輝く砂を敷き文様を描きました。
 
 
ゴールデンウィークということもあり、たくさんの方にお越しいただきました。
まだ作品も少なくて、手も行き届いてない状態でしたが、皆さん楽しんでくださいました。
プレオープン
プレオープンを前にして。
毎年、4月29日には、ギャラリー向かいの極楽寺にて、お涅槃の行事が催されます。
お寺では、讃岐名物のうどんが振る舞われます。
私たちもギャラリーの前で、インドのお茶”チャイ”を作って島の皆さんに飲んでいただきました。
写真は、島の方からいただきました。
3.オープン
2009年7月15日にオープンしました。
▲2010年版、ギャラリーイメージです。
ギャラリー内、メイン展示室。
生活の中のアートがコンセプト。
アートって何?私たちにとって、それは宗教であり、それは生活であり、それは自然であり。それは愛。けっして特別なものではない。まして大金を得る為の手段でもない。
このギャラリーでの展示物は、”物”だけではなく、私たちの生活そのもの。ありのまま、それが作品。

お盆の頃になると、庭には自然に百合が咲きはじめ、空間を演出してくれました。
子どもたちも思い思いに楽しんでくれています。
縁側で一服。お世話になっている島の方が、島の話や畑の話など、いろいろな話を聞かせてくれます。
縁側からの景色は、この古民家の持ち主である川越さんが造られた庭をそのままに見せています。
こここそ、このギャラリーの中心。たくさんの人がここでくつろぎ、直島を感じていきました。
季節ごとに、いろいろな植物が次々と芽吹いてきて、年中楽しめる素晴らしい中庭。
潮の香りを時折感じて、島の風を肌に受けながら、今を楽しんでもらう。それがギャラリーいちんどん。
3.出会いの空間II

2011年

▲2011年、”出会いの空間II ”ギャラリーイメージです。
”出会いの空間”は、直島での初めての個展、ギャラリー嶋屋で行った展覧会で、全てが出会いによって繋がっていった。その締めくくりとして、最後の展覧会を”出会いの空間II”としました。
メイン展示室の模様。
直島の友人に借りた”生命の樹”の布が、床の間にピッタリ。その上写真にもピッタリ。
正面は、今回初めてお披露目の新作。直島の海で撮影しました。
今回は、友人の陶芸家、乗田忠明さんにも参加していただきました。
外の待ち合いには、川を象徴した作品。ギャラリーに続く白い路地を川にみたて、フレームのガラスに、
路地が重なって写っている。ここにあって活きる作品。川に乗って人がやってくる感じ。
今回は特に島の人、お世話になった人たちとの時間を大切にしました。

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